ACについての基礎知識

AC(アダルトチルドレン)の定義

機能不全な家庭に育った子ども

語源はAdult Children of Alcoholics(ACOA)で、元はアルコール依存症の親に育てられた成年者のことを指したが、現在では親から性的虐待や家庭内暴力を受けて育った成年者、また仕事依存症、ギャンブル依存症などの嗜癖問題を抱える親を持つ成年者もACというようになった。正確にはAdult Children of Disfunctional Family(=機能不全の家族に生まれ、現在大人になった人)であり、ACは病名ではなく自らがその傾向にあると自覚した人のための言葉である。

はてなキーワード AC(アダルトチルドレン)より

病名ではなく、当人が客観的に自分の状態を自覚し、表すための呼び方ですね。このサイトでも上記の意味で使っています。私も親や状況を恨むためではなく「自分はこうなんだ、ではどうしようか」という状況認識をつくるアイデンティティーと捉えています。

しかし、語源になるだけあり(?)経験的にアルコール依存症になる人は本当に多いですね。私自身も、(父が一滴も飲めない下戸なのに)アル中になりました。

ACの5分類

◆HERO(ヒーロー=家族の期待を一身に背負ったタイプ)

□学校では、いつもよい成績をとれるよう努力していた
□「しっかりした子」とほめられるよう努力していた
□周囲のまとめ役をつとめるため努力してきた
□責任感がひじょうに強いと感じる
□周囲に能力を評価されなかったら、自分の価値が感じられない
□息抜きをしたり、無邪気になって遊ぶのが苦手
□ミスや失敗をすると、ひどく自分を責めて落ち込んでしまう
□他の人の失敗でも、自分の責任のように感じる
□もっともっと努力しなければと、いつも自分を追い立ててしまう

◆SCAPEGOAT(身代わり=家族の問題を行動化するタイプ)

□親や教師に反発や怒りをぶつけてきた
□ルールを無視した行動で自分の存在を目立たせようとする
□「悪い子」と言われたり態度で示されて傷ついてきた
□あなたが問題を起こすと、両親は今までのいさかいなどを忘れて、一緒にうろたえたり、叱ったり、解決に奔走したりしていた
□自分なんかどうでもいいと感じることが多い
□怒りにまかせて相手を非難攻撃することが多い
□ちょっとしたことで周囲との関係がこじれてしまうことが多い
□自分の淋しさや傷をわかってくれる人など、誰もいないと感じる

◆LOST CHILD(いなくなった子=存在しないふりをして生きのびたタイプ)

□家庭でも学校でも、なるべく目立たないよう行動してきた
□「素直な子」とほめられるよう行動してきた
□自分の存在が忘れられているように感じてきた
□大勢のなかにいるより、ひとりきりで過ごすほうが好きだ
□自分を表現したり意見を主張するのが苦手だ
□孤独感を感じることが多い
□自分はいなくてもよい存在なのではないかと感じることが多い
□人生に生きる意味があるなんて思えないことがしばしばある

◆CLOWN(道化師=おどけた仮面を被って不安を隠してきたタイプ)

□小さい頃から周囲を笑わせよう、なごませようと努めてきた
□相手の目を真っすぐに見ないようにしていた
□自分の不安や弱さを相手に悟られないように努めてきた
□「落ち着きのない子」と言われた
□その場がシラけたり、気まずい雰囲気になるとひじょうに不安を感じる
□人と対決するのが怖い
□「明るい」「軽い」仮面の下の本当のあなたを誰もわかってくれないと感じる

◆CARETAKER(世話役=親や周囲の面倒を見てきたタイプ)

□「やさしい子」「思いやりのある子」と言われるよう努めてきた
□周囲の役に立つよう、がんばってきた
□自分勝手にならないよう、してほしいことがあってもがまんしてきた
□困っている人がそばにいると放っておけない
□自分の都合より、他人の都合を優先することが多い
□自分を優先するのは、わがままでいけないことのように感じる
□相手が何を望んでいるのか、ひじょうに敏感に感じ取ることができる
□自分が何をしたいのか、何を感じているのかわからなくなることが多い

—ASKより。

これらは、複数保持もあります。ちなみに私は「世話役」が一番強いです。ここまで全部当てはまると逆に不思議です。類型に当てはまる = 実はありのままの自分じゃないってことだな、と理解できます。

※下記にそれぞれのタイプへの軽めの処方箋があります。

自分をふりかえるためのチェック項目 ACの5つのタイプ

ACの特徴

Ⅰ.ACOAの13の心理的特徴(Woitiz,1983)

—ジャネット・ウォイティッツ(ACOAの定義)より

1.正しいと思われることに疑いを持つ。
2.物事を最初から最後までやりとげることが困難である。
3.本当のことを言った方が楽なときでも嘘をつく。
4.情け容赦なく自分を批判する。
5.何でも楽しむことができない。
6.自分のことを深刻に考えすぎる。
7.他人と親密な関係を持てない。
8.自分にコントロールできないと思われる事柄に過剰反応する。
9.常に他人からの承認と賞賛を求めている。
10.自分と他人とは違っていると感じる。
11.過剰に責任を持ったり、過剰に無責任になったりする。
12.過剰に忠実である。無価値なものと分かっていてもこだわり続ける。
13.衝動的である。他の行動が可能であると考えずに、一つのことに自らを閉じ込める。

※ACOA(Adult Children of Alcoholics)=アルコール問題を抱えた家庭出身の大人

Ⅱ.ACODの14の心理的特徴(斉藤,1996)

斎藤 学:著「アダルトチルドレンと家族」より

1.周囲が期待しているように振舞おうとする。
2.何もしない完璧主義者である。
3.尊大で誇大的な考えを抱いている。
4.「NO」が言えない。
5.しがみつきを愛情と混同する。
6.被害妄想に陥りやすい。
7.表情に乏しい。
8.楽しめない、遊べない。
9.フリをする。
10.環境の変化を嫌う。
11.他人に承認されることを渇望し、寂しがる。
12.自己処罰に嗜癖している。
13.抑鬱的で無力感を訴える。その一方で、心身症や嗜癖行動に走りやすい。
14.離人感がともないやすい。

※ACOD = Adult Children of Dysfunctional Family 機能不全家庭出身の大人

症状は内観でかなり軽減できる

多くがあてはまっていた

柔軟性がない感じですね。私にも思い当たるものが多くありました。

20代の頃は家庭からの影響が手つかずだったので、両親を憎み、過食症やアルコール依存症に苦しみ、そのうえひきこもり…。ここに出てくる多くの傾向が強かったと思います。

30代にフルタイムで働きだしたことと、年とともに落ち着いた症状があったこと(過食)、何より、内観に出会い心に風穴を空けたことが思い出されますが、以前は「この人どことなくおかしい」と思われていたようです。(治ってから親しい知人に面と向かって言われました)

内観後一番多く言われた言葉

内観後は「前はこうだった、ここがダメだった」と思わず伝えてくれる人に何人も会いました(笑)けれど、そう言われたことがうれしかったです。普通、一生聞けない意見だと思うのですが、あまりに私が変化していたので、驚いて伝えてくれたんだろうと思っています。

ちなみに、2回目の内観後、一番よく頂いたフレーズは「落ち着いた」です。

ACからの回復プロセス 内観した場合へ続く