再びKに会う
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5回目の集中内観が終わり冬に入った11月頃、久しぶりに知人Kに偶然会いました。お互いの近況などしばらく懐かしく話していると、Kが随分変わったな、と感に堪えない口調で言ってきました。
リラックスしている、目つきが変わった、とてもいい感じだとKは何度も言ってくれました。
その口調に嘘は感じられず、私はKがよく知っている5年前に頃に比べたら、きっと自分は変われたんだろうとここまでの道のりを思いました。
思えばKの指摘で私は内観することに決めたのでした。不思議な縁だと思います。きっと仏に代わって言ってくれたんでしょう。
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私が内観するきっかけになった「酔って吐く暴言」は私の内面が真っ黒だったせいでしたが、ではなぜそのようなことになったのか。内観してすぐ本山先生にそれは私が自分の気持ちに嘘をつくからだと教えてくれました。
嫌な事を嫌と言えず、気持ちを伝えられないのはACの特徴ですが、私もその傾向が強く、本当は嫌なのに嬉しいというような、自分で自分を嫌いになる行為を繰り返し続けていたのです。
「表面的には相手に合わせつつ、内心は怒りや憎しみで一杯」が癖になっており、自分で自分の本音が解らなくなるほどでした。
だから酔って自制心が外れると、ふだん人に見せない汚い本音がもろに出てきて皆を驚かせていたんだということが解りました。
未だその傾向はあり、自分の本音をキャッチし伝える練習は続いていくでしょうが、回復の大きな山(怒りと悲しみの消化、愛情を味わい心が癒えたこと、家族と新しい関係)は越えられた気がします。
—http://www.flickr.com/photos/50576629@N00/2780671093
何となくKとはもう会えない気がしました。内観のきっかけを私に与え、また一つの区切りを教えるためにだけ、会わせて頂いたような気がしてなりません。
私はこれからも、死ぬまで内観を続けたいと思います。
2回目の内観で劇的な体験をしてから、人生の展開や流れに自分の力を超えたものを感じるようになりました。
こういう経験をすると、出会ったすべての人やことが本当にありがたい縁だったとしか思えなくなります。私は今の自分があるのはこの方々と、「仏さま」と呼ばれてきた大いなる存在のお蔭だと思っています。
内観に出会い、それを体験できることは幸運だと思います。
私の周りでも、体験した人は一様に驚きその効果を口にしますが、逆に効果がすごすぎて未体験の人には信じてもらえない感じがあり、どうやって伝えようかと数年思っていました。
真価が伝えられたかは不安ですが、自分なりに人生観の変わった体験を多くの人と共有できる形にできて感謝しています。
私の集中内観の体験談は以上です。ありがとうございました。
集中内観体験談(おわり)