依存症からの回復(3)アルコール 内観で断酒成功!

腑に落ちた不飲酒戒

やめるつもりがなかったのに

3回目の集中内観直後、酒での失敗に深くショックを受け、断酒に踏み切りました。

現在まで3年以上、年に1,2回酒好きの親戚が来るなど「つい」のシチュエーションを除き、何とか断酒は続いています。(最近はウーロン茶で相槌を打っています)

成功は仏縁のおかげ

比較的うまく移行したようで、よく驚かれますが、それはひとえに私が内観や瞑想に縁があったお蔭だと思います。

私が続ける仏教の「ヴィパッサナー瞑想」は、本格的に行う場合「在家の五戒」を守ることになっており、その中に「不飲酒」が含まれるのです。

五戒

  • 不殺生(ふせっしょう) – 生きものを傷つけない、殺さない。
  • 不偸盗(ふちゅうとう) – 与えられていないものを盗らない。
  • 不邪淫(ふじゃいん) – (不倫など)間違った性関係を持たない。
  • 不妄語(ふもうご) – 嘘をつかない。
  • 不飲酒(ふおんじゅ) – 酒・麻薬など、酩酊するものを摂らない。

内観後、不飲酒に納得

その理由(理性が外れ、人間が根本的に持つ醜い本音がむき出しになり、悪い事を起こしやすい)が身に沁みて腑に落ちました。

やってみると解りますが、内観後は自分の悪さ、醜さが、本当によく見えてきます。そんな自分に耐えられなくなり、自然にやめました。

失敗しつつ、断酒はつづく

Doctor Tipsterより

本質は酒好きのまま

年末に解放感から、2度ほど飲んだことがあります。その時は2杯以上飲めず気持ち悪くなりました。なのに次の日も店の前に立ち止まっている自分に、脳が断酒前とまったく変わっていない事が恐ろしく、また断酒に戻りました。

もどれないことを受け容れる

「ほどほど」が一番ですが、私の脳はもうその状態に戻れません。淋しい気もしますが、平和な日々の方がはるかに価値が高いと実感しています。

お金、体力、時間。飲みだせば全部失ってしまう…。

酒は反省の心も奪う

前頭葉前域(人格を司る)機能低下

「アルコール依存症からの回復のために」より脳に及ぼすアルコールの影響

怖いのは、脳機能劣化

思えばタバコの時は自己嫌悪が嫌でしたが、アルコールにはそれがなかったです。

自己嫌悪すら出来ないほど、

本当にバカになっていく感じ(◎´〇`◎)

が印象深い。どんどん記憶がまだらに→記憶を無くすことが平気に。比例して一緒に飲んだ人から後で聞かされる自分の行動がパワーアップ。

脳が破壊されていく証*☆~ ゚ ̄(゚▽゚) ゚̄ ~☆*

だと思っていたら、本当でした。

薬物乱用者が心身におよぼす影響とその害

依存性薬物の依存の強さ比較です。

依存性の高いアルコール

  • 精神依存性=モルヒネ並み(ニコチンの2~8倍)
  • 身体依存性=ヘロイン並み(一般的な睡眠薬の3倍)

酒好き?薬物乱用者?

薬物乱用者」はシンナー・覚せい剤だけでなく酒・タバコも。身もふたもない表現ですが…。

不安な人へ

http://www.flickr.com/photos/senchang/5000312527/sizes/m/in/photostream/

いま自分やご家族のアルコールとの付き合い方に問題を感じている方へ

1)情報収集

大変な状況なら即2)の相談でしょうが、知れば冷静になれる部分も大きいです。

私もだんだん、自分の症状について見えてくるものがありました。自分がどの程度アル中か、知るだけでもかなりいい方向に進んだ気がします。

アルコール依存症
アルコール依存症の回復のために

特定非営利活動法人アスク アルコール依存症の進行プロセスより

当時、衝撃を受けたのは毎日飲んでいなくてもアルコール依存症になることです。(バリバリ仕事で活躍する人の中にアル症は沢山いる)、また治療法が断酒しかないこと。

2)相談・治療

専門クリニック等へ相談し、状態を正確に把握することをおすすめします。

全国精神保健センター一覧
アルコール依存症の名医がいる病院
相談機関リスト
全日本断酒連盟

アルコール依存症だった場合。治療方法は、断酒になると思います。

3)社会復帰

もしくは以前の私のように社会生活は送れているが、飲み方が年々ひどくなっている方

アルコール依存症は内観が非常に効果的なので、体験者としておすすめします。治療に内観を取り入れている医療機関も多いです。

医療法人全隆会指宿竹元病院の「SEIN指宿」ア症プログラムや読み物が充実。

内観=根治療法

もっとも再発しにくい治療法

経験から言うと、内観は、依存が再発しにくい根本的な治療法です。「己のしてきたことの冷静な確認」(認知の修正)と「心が癒され、わき起こる感謝、慚愧の念」(愛情の再体験)両方が得られるため。

認知修正

タバコは私の場合、書籍「禁煙セラピー」でやめましたが、その過程で「これは本当に悪いからやめよう」と冷静に理解し納得するプロセスがありました。

それまでの「やめられない」「やめたらどうなる」という「思い込み」や「恐怖」が「やめられる」「続けたらマジ損」に変わったからやめられたのです。

根治療法

依存は心理が根本原因なので、本人が心から納得すれば変化が一番あと戻りしにくいです。恐怖をあおったり、嫌酒剤を使って無理やりではないですから。

内観では自分を調べさせられ、認知の歪みを変えさせられますが、そのため心が癒される部分も沢山あります。

愛の再体験

心に傷・ストレスなど負の感情があり、痛みを麻痺させたい人が酒にハマって行きます。

内観で身近な他者との関係を調べると、自分がどれほど愛されていたか、それ迄は気づけなかった事実が必ずあり、感動があります。

深い心の傷を癒す

心の傷や悲しみは、愛された深い感動や喜びにしか治せないのではと感じます。

時間経過や恋愛では癒されないずっと深い所で心が傷ついていることも多いから。そういう部分の傷は普通の日常を送っていては治りにくいので、内観をおすすめします。

心底危機感をもてれば、成功

酒やタバコが悪いと解っていない人はいないと思います。その解り方の深さが断酒成功の可否を分けます。

心から納得し「本当に悪い」と解ればやめられます。

私が内観して解ったことはそういうことでした。

断酒会で「私の酒害体験」を話すのも、狙っている効果は同じだろうと思います。

セカイはキラキラしていない

キリン氷結広告。(私もよく飲み過ぎていました)

現実

奥さんがアルコール依存症になった、Yukihiro 氏のページ。

アルコール依存症 元患者&家族の記録

だまされないで

果たしてここに写っている「セカイガキラキラ」しているか。

参考になった本

アルコール依存症から帰還した漫画家 吾妻ひでおの名著。後日談の「逃亡日記」で複雑な生い立ちが明かされ、ACなんだ、と感じました。アル中には本当にACが多いです。

失踪日記

作者:吾妻ひでお
出版社:イースト・プレス
発売日:2005/3/1
メディア:コミック