2回目 集中内観

ふしぎな光

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1回目よりはるかに真剣

2回目の集中内観では特に父との関係が悪い事から、父に対する自分だけを調べることにしました。

失業中でお金がなく、5日間と通常(1週間)より日数が少なかったこと、状況がせっぱつまっていた(父とは既につかみ合いに発展しており、関係は最悪)ため、この壁を越えなければ自分の未来は拓けないという予感もあったことから、かなり真剣に打ち込みました。

そうはいっても初めの2.3日は難航しました。

父との間にあったことを長年あまり思い出したいと思っていなかったせいか、いざイヤだったこと以外の記憶を思い出そうとしても本当に何も出てこないのです。

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必死に思い出そうとする度に顔をしかめていたようで、本山先生に苦しいですか?といぶかしげに尋ねられたことを覚えています。

思い出そうとしても出てこないと伝えると、思い出そうと努力するだけでも、よい刺激になっていると教えていただいたので、そのまま続けていました。父に対し、お世話になったこともあったことは認め始めていたため、1回目の時よりはぽつぽつと記憶が出ていました。

気づき

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転機は4日目でした。

保育園の頃に父にしてもらったことを調べていた時、ハンカチにクレヨンで描いた絵を父が手放しで喜んでくれた記憶が浮かんできました。

小さい頃から絵を描くことが好きだった私に、母が布用クレヨンを買ってくれ、そのクレヨンで白いハンカチ一杯に絵を描いていたのだと思います。絵を見せた時の父の喜び方を思い出し、同時にそのハンカチは実用品としてはあまり役に立たないものであることが連想されました。

とりたてて役に立たないものにもかかわらず、ハンカチ一杯に描いた私の下手な絵を手放しで喜んでいた父と共に、私も小さい子供に帰って喜んでいた感覚が甦りました。

その時私は、父が私を本当に本気で愛してくれていたと気づいたのです。

ふしぎな光

するとフッと巨大で真っ白な光の中に自分が入ってしまったのです。重力を感じなくなり、身体の感覚は無くなりました。そんなことはこの内観が最初で最後でした。

猛烈な喜びの中に入った、という印象を受けました。生きること(命)はこの喜びそのものなんだ、となぜか感じました。

その感覚の中で、英語ができないとか、いま自分が欠点だと思っていることは全部そうではなく、私がこの環境と両親の元に生まれ生きていることは全てそれでいいからそうなっている、だから私は私のままでいいんだ、となぜか直観的に理解されました。

(言葉にすると長いですが、そういうことを一瞬のうちに感じました)

そのままの自分が生きているだけで、この世界全体と一つになって調和している。…それが理屈ではなく身体中で一瞬のうちに解った。という感じの感覚でした。

どの位その不思議な状態が続いたでしょうか。爆発的な喜びの中で涙を流し、そのショックがゆっくりと引いていくまで…

気づけば泣き疲れ、一人で変わらず静かな和室の隅に座っている自分がいました。差し込む陽の光は夕方になっていました。

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驚き

私は内観のすごさはこれだったのだ、と初めて理解しました。

父は私を愛していた、たぶん母が私を愛するよりずっと強く純粋に。すでにその感覚は疑いのないものになっていました。

集中内観を初めて受けた時は、内観はくり返し両親にしてもらったことを思い出させることで、洗脳効果を持たせるものなのか?とすら考えたりしていましたが、全く逆で、過去の経験に何かを足すことも引くこともなく、ただ本当にあったことをあったままに思い出すためのものだったのだと解りました。

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自分がつくった妄想が見えた

父は単純で直情的な性格だったため、怒った時の怒鳴り声や、口汚い罵倒の印象が強く、それに対する怒りや悲しみ、不満から私自身が勝手に作りあげた妄想で、見えなくしてしまっていたものが現れた感じでした。

嫌なことがあったのは事実だけど、自分を哀れに思い、妄想をパワーアップさせたのは自分であり、上手くいかないことすべてを両親や生い立ちのせいにして、自己正当化してきただけだったことがはっきり見えました。

そしていつの間にか自分でもそれが真実と思い込んでおり、苦しんでいたことも。でも父は私を愛していないわけではなく、むしろ逆でした。そして自分も父が好きだったからこれほど父を憎み、恨んでいたのだと気づきました。

私たちのために働いてくれなかった、家からゆとりを奪い続けた、ママをガンにしてハゲにした、ケンカの時本気で殴った、汚い言葉で何度も罵った、大声で脅した、失踪してママを心配させた、他人から見て恥ずかしい思いをたくさんさせた、愛してくれなかった…。

2回目 体験後 に続く