宝山寺(1) 奈良県生駒市 真言律宗 (生駒聖天)

歓喜天(聖天)ファンの聖地

生駒聖天(宝山寺)へ。ここと、浅草待乳山聖天とあと一つ(一定しない)を併せ日本三大聖天と言われています。

私は初期仏教から仏縁づいた者ですが、密教にも大変魅力を感じこの聖天様のファンでもあります。浅草の待乳山聖天へは行っていましたが、生駒の聖天さんは初めてでとてもうれしかったです。

こちらにお祀りされている聖天(しょうでん)様は如来・菩薩・明王・天の一番最後、天部の神様。天の仏達は、主にヒンドゥー教の神々が仏教に組み入れられたものです。

—可愛いダンシング・ガネーシャ

聖天様とは

天竺堂の聖天像。

象頭の神様で、二人が抱き合っている姿を取ることが多い。女性の象は十一面観音菩薩の化身と言われています。

日本では秘仏として像を直接は拝めず箱に入れられた状態で、一緒に祀られた本地仏の観音さまを拝ませて頂くことが多い。

 

 

 

 

kazu sanの百仏巡礼より

東寺 不動明王像(国宝)

ちなみに宝山寺のご本尊は不動明王です。よく間違われるそうですが私も聖天様がご本尊と思っていました。これと逆が東京江東区 門前仲町の永代寺のご本尊の聖天様と、目の前の深川不動の関係で、こちらはお不動様が有名で賑わっていますね。

聖天様の好物と特徴

シンボルが大根と巾着。(大根は好物。甘いものも好きらしく、巾着型のお菓子「歓喜団」や清酒をお供えする)男女の交わりも暗に連想させ、不邪淫を説く仏教イメージの裏面的存在でもあります。

日本では珍しく神仏習合のない純粋に仏教の神様であり、仏教のものの考え方がよく出ている(あまりご利益ばかり求めず、聖天信仰を通じて仏教にめざめ、仏道に精進すること)と下記の本には書かれています。

歓喜天愛欲の神 (仏教コミックス―ほとけさまの大宇宙 (24)

作者:ひろ さちや , 辰巳 ヨシヒロ
出版社: 鈴木出版
発売日: 1997/06
メディア:単行本

聖天様の力

金剛衣天より 魔物だった頃

聖天様はそもそもは「世界に暴害をなす大荒神」毘那夜迦(びなやか)王として恐れられていたそうです。(同前掲書)

障碍(妨げ)を司っていた神様が転じ、物事がうまくいくようにインドでは新しいことを始める時や本の扉などにガネーシャがよく使われます。

本当にすごい霊験

私が拝んでいて実感するのは霊験あらたか。本当に効果が出るのが早い。(;・∀・)怖いくらいてきめんです。

ただし聖天様からは、幸運やチャンスを頂けるのに間違いありませんが、幸運を入れる器が汚れていると、こぼれてしまう印象です。

器とは、その時の心のきれいさではないかというのが実感です。(その時に自惚れや欲などで心が汚れていれば、受け取れない)「元、魔物」とはいえ、今は仏法の守護神だけあります。

このことはまた別の場所で詳しく書きたいと思います。

信仰の方法

聖天信仰の心得十二条

(聖天信仰の手引き 林屋友次郎博士著)

このような神様ゆえ現世利益や夫婦和合の神様として、商売をする人等に熱い信仰を集めておられます。

濡れ手で粟のような利益ではなく、一生己の器にあった福を戴きながら、末永く付き合っていきたい存在です。

と、一通り聖天様の紹介が済んだところで、宝山寺参りの道をご一緒にどうぞ。

生駒ケーブルカーに乗り込む。

シーズンオフ(6月前半)で平日のためか、閑散とした風情。

駅に到着し、標識のまま歩み出すとレトロで静かな佇まいが美しく驚く。人気が全くない。

ここからの眺め。すでに結構高い所にいる。

足元の小さな花が美しかった。

昭和の匂い。

まるで鄙びた温泉街の風情。人気(ひとけ)がない。

ひっそりとした旅館街の店先が美しい。

誰が泊まっているんだろう?※

こじんまりと手入れの行き届いた店先が好ましい。

お店屋さんを見つける。土産物屋?

 と思い近づくと商売をやっているお店に欠かせないようなグッズ達。なるほどね。

 暖簾にはしっかり、聖天様のシンボル大根と巾着のマーク。

 こんなものも売っていた。狛犬にお稲荷さん。神仏習合。

旅館の前に無造作に下がる提灯に、本当に聖天様の近くに来たとうれしくなる。

これらの旅館は、お寺の観光客用としか考えていませんでしたが、後で叔父に遊郭の存在を知らされショックを受けました^^;(ネットで調べたところ、間違いなさそう)宝山寺新地などと言われているようです。なるほどねえ…。今は意外にも、むしろ納得とも思っています。

後ろを振り返る。石段は予想しなかったほどあります。宝山寺は山の上だったのだ!

宝山寺(2)に続く