1回目 集中内観

はじめての集中内観

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ぎこちなく開始

初日は大晦日、冬でした。初めての内観は、早朝の起床や掃除などの規則正しい生活が窮屈で、食事ばかりが楽しみでした。 内観は、核家族だったので一番身近な養育者である母に対しての自分から調べ始めました。

お母さんに対してお世話になったこと、してお返ししたこと、ご迷惑をおかけしたこと。 小学校低学年、高学年、中学時代、高校時代、大学時代、卒業してから…。 しかし正直これに何の意味があるんだろうという感じで、気が散ってばかりでした。

洋間ばかりの家に育ったため、和室で座ることにも慣れず足を組み替えてばかりいました。 30分で済ませるお風呂は短く、制限のない生活に慣れた身には一つ一つが窮屈でした。

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慣れないことばかり

白金台内観研修所は、隅々まで清潔な、手入れの行き届いた施設のため、毎朝の掃除の際、こんなきれいな場所を雑巾がけしなくてもと、秘かに思っていました。

しかし内観するようになり気づいたことは、心の中が雑然としていると、床や部屋の汚れにも敏感にならないという事です。少なくとも私自身は、まったくそういう人間でした。

母に対しては父ほど心理的な壁がなかったので、何とか過去をなぞり「して頂いたこと」を中心にしのいだ感じでしたが、母が一周し、次の父に対しての内観が問題でした。

内観はそもそも自分がして頂いたことや、かけた迷惑を思い出すものなのですが、私は当時父に対してまったくそんな気持ちになれなかったし、最初からお世話になったことなどある訳ないからと、調べてみる気すらなかったのです。

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全然、進まない

やる気になれず、ついに寒さと疲れでふてぶてしく毛布にくるまって寝ていたため、面接に来た本山先生に叱られたことが印象に残っています。 お世話になったことなんかないと言うと、ではお父さんの悪かったことを全部気が済むまで書き出してみなさいとのお言葉を頂きました。

そうしないと先に進まないと思っての判断だったのでしょう。せっかく内観しに行っているのに…。当時の私は父にしてもらったことは本気で何もないと思っていたのでした。

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憎しみに足を取られた

この様子から、当時の私が全然まともに内観できていなかったことがよく分かると思います。事実1週間が終わっても、感動も心境の変化もこの時は全くありませんでした。

※しっかり取り組まないと当時の私のように、単に1週間が過ぎただけで終わりますので悪い見本として参考にしてください。

当時の私は本当に、父を軽蔑し憎んでいたのです。 最後の面接が終わって帰る前、感想などをやりとりした際、本山先生から印象的な話をして頂きました。

不幸の三大要因

不幸の三大要因とは、依存心、被害者意識、自己中心です。 

当時の私そのものであり、今も容易にそうなる要素ですが…。

逆に言えば幸せな人は、この三つの反対の気持ち(自立、加害者意識、他者想い)を持っているということです。 いま、本当にその通りとつくづく思いますが、当時はただ初めて聞いた言葉に???でした。

何もかも、よくわからないまま終了

お土産に何冊も内観の本や小冊子をいただき、研修所を後にしました。 初めての集中内観は不慣れなことばかりで、何のために過去を振り返ったのか、その意味も、初めて聞かされた言葉も、理解できないことだらけのまま、あっという間に終わりました。

1回目 体験後 へ続く